2013年04月23日

Bryter Layter/Nick Drake

Bryter LayterBryter Layter
Nick Drake

曲名リスト
1. Introduction
2. Hazy Jane II
3. At The Chime Of A City Clock
4. One Of These Things First
5. Hazey Jane I
6. Bryter Layter
7. Fly
8. Poor Boy
9. Northern Sky
10. Sunday

Amazonで詳しく見る
by G-Tools



数々のミュージシャンに多大な影響を与えた、
英国最高のカルト・シンガーソングライター
ニック・ドレイクの2ndアルバム。。

悲劇のシンガーソングライターとしての
一般的なニック・ドレイクのイメージとは違い、
豪華な参加ミュージシャンで彩られ
フォークとは思えない大掛かりな「装飾」を施したアルバムとなっている。
そのため一部のファンにはあまり評判が優れず、
ニックが生前残した3枚のオリジナルアルバムのうち
最も賛否両論がおこっているアルバムと言える。

先入観を取り払って聴いてみると、
1stより洗練された楽曲や全体の構成、演奏のタイトさなど
完成度という点で彼の3枚の作品の中で最高であると思う。
ニックの声は希望に満ちているように聞こえ、
ポップであったりジャジーであったり
非常に幅広くカラフルな音楽性が提示されている。
それでもどこか仄かな寂しさを感じてしまうのは
彼の性分なのだろうか。
究極の美しさを持つHは今作のハイライト。

当時の評論家の評価は非常に高かったが、
実際に売れたのは1万5千枚程度であった。
人前に出て演奏することに精神的な負担を感じ
ほとんどライブ活動を行わなかったことも原因とされる。

本作に対する意気込みの反動で、
周囲の期待に応えられなかったこと、恩人との離別などが
デリケートな彼の心に重たくのしかかり
さらに自分の殻に閉じめさせる事になってしまう。

そして現実に失望したニック・ドレイクは
全ての「装飾」を取り払った最終作、
「ピンク・ムーン」を生み出すこととなった。
posted by naganopeth at 00:28| Comment(0) | N | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月21日

I am I/Nuclear Valdez


nuclear_valdez_i_am_i[1].jpg

ニュークリア・バルデスの1st、90年発売
おっさんのどアップのださいジャケットでも有名。

米国のマイアミ拠点のバンドだが、
ドミニカとキューバ移民のメンバーで構成されており
ラテン・フレイバーの強いハードロックになっている。

情熱的でありながら決して暑苦しくなく、
さわやかな心地いい哀愁と
キャッチーなメロディが光る。
ギターの泣きっぷりも半端なく、
安定した演奏技術でクオリティが高い。

@「涙のサマー」(原題:Summer)は超名曲で、
ハードロック・ファンの方はぜひ一度聴いてもらいたい。
フロイラン・ソサのボーカルは
多少線が細いがとても艶があり、
情熱的だがどこか冷めたような
独特の声と歌いまわしでこの曲の哀愁を高めている。

グランジ・ブームの到来により
発売当時あまり評価されなかったが
隠れた名盤として今も根強い人気の一枚だ。

かのREMのメンバーも彼らを気に入って、
前座を任せたことがあるとか。
posted by naganopeth at 17:49| Comment(0) | N | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年12月04日

Pink Moon/Nick Drake

Pink MoonPink Moon
Nick Drake

曲名リスト
1. Pink Moon
2. Place To Be
3. Road
4. Which Will
5. Horn
6. Things Behind The Sun
7. Know
8. Parasite
9. Free Ride
10. Harvest Breed
11. From The Morning

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


ビルマ生まれのイギリス人フォーク・シンガー・ソングライター、
ニック・ドレイクの3作目のアルバムで
純粋なスタジオ・アルバムとしては最後の作品。

今日では孤高の天才アーティストとして伝説化されているが
生前はごく一部でしか評価を得ることができず、
死後評価が高まったミュージシャンだった。

「装飾は何もいらない」という彼の言葉どおり
一部のピアノをのぞくとほとんど
彼のボーカルとアコースティック・ギターのみで構成される。

もともと少し内気で内省的な性格だったそうだが、
前作「ブライター・レイター」の販売数が振るわず、
また信頼していたプロデューサー、ジョー・ボイドとの離別が
彼の精神にさらに重たいものを背負わせてしまった。
アルバム制作当時にはうつ病がかなり悪化しており
会話をするのも困難な状態だったようだ。
"装飾"のないむき出しの音で
彼の苦悩と不安が静かに刻まれる。

このアルバムは聴く人によっては悲痛に感じるかもしれない。
それでも、ニック・ドレイクにしか表現できない
究極の美しさと儚さに包まれていて、
希望と生命力を感じさせてくれるアルバムだと思う。
感受性の豊かな人だったら必ず、何か得られることができるはずだ。

類まれな才能を持ちながら、
1974年11月25日に26歳の若さで他界した。
死因は抗うつ剤の多量摂取で
自殺なのか事故なのかは分かっていない。
亡くなる前に近しい人には音楽界への復帰への話などもしていたらしい

「今、僕たちは立ち上がり、あらゆる場所に存在している」
という最後の曲"フロム・ザ・モーニング"の一節が彼の墓石にも刻まれている。
自分はまだ彼の中に希望が残っていたと信じる。

彼の遺した3枚のアルバムは一貫性がありながら全て違う顔を持つ。
できれば1stから順番に聴いていくのがベストでしょうか。
posted by naganopeth at 17:58| Comment(0) | N | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする